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Setouchi International Art Festival 2010☆INUJIMA vol2

9月27日(月)

精錬所を出て、島の北側に展示されている作品を見に行く

Setouchi International Art Festival 2010☆INUJIMA vol2_f0017458_17395989.jpg

作品は4つ。題して犬島「家プロジェクト」
犬島の集落の中に展開するプロジェクトで、アートディレクター・長谷川祐子、建築家・妹島和世が
島の風景を変容・活性化させる3つのギャラリーと「中の谷東屋」を展開し
アーティスト・柳幸典の作品とともに公開している






Setouchi International Art Festival 2010☆INUJIMA vol2_f0017458_17454366.jpg

F邸 山の神と電飾ヒノマルと両翼の鏡の坪庭 柳 幸典作 設計:妹島和世
昔から採石場の守り神として犬島の人達の信仰を集めている山の神の麓に、電飾でヒノマルを造っている
家の中にこうこうと光る電飾は、太陽の様でもあり、日の丸の様でもある

Setouchi International Art Festival 2010☆INUJIMA vol2_f0017458_17544680.jpg


Setouchi International Art Festival 2010☆INUJIMA vol2_f0017458_17561687.jpg

S邸 「蜘蛛の網の庭」 柳幸典 設計:妹島和世
全体が透明のアクリルのケースに入った、繊細なレースの作品が
道に沿って美しい弧を描いている

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そのレースがところどころ不規則に破れていて、何本かの矢が突き刺さっていることに気づく

Setouchi International Art Festival 2010☆INUJIMA vol2_f0017458_184093.jpg

中心には、ドル札の柄が精巧に編み込まれている
この作品は、一昨年のリーマンショックなどに象徴される金融資本主義が崩壊していく様子を現したもの

更に進んでいくと、可愛い光景が

Setouchi International Art Festival 2010☆INUJIMA vol2_f0017458_18111165.jpg

中の谷東屋 設計:妹島和世
皿を伏せたような屋根をたたえるアルミニウムの東屋
その下に並べられた、ウサギの耳の様な形の椅子

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中へ足を踏み入れると、足音がバイ~ン、バイ~ンと反響し、東屋全体にこだまする
鏡面仕上げの屋根には、空や木々が映り込み、異物であるはずの鉄やアルミの質感が
既存の素材や自然と混ざり合い、不思議に馴染んでいる

Setouchi International Art Festival 2010☆INUJIMA vol2_f0017458_1853214.jpg

I邸「眼のある花畑」 柳幸典 設計:妹島和世
可憐な花咲く庭を通って建物の中に入っていくと
スクリーンいっぱいに大写しになった目が現れる
そこには、さまざまな歴史のシーンが残像のように映っていく
目をそむけたくなるような戦争の残虐なシーンから、レーニン像が倒されるシーンまで
世界各地で実際にあった歴史的事象だ
平和でのどかな犬島で、20世紀の残酷な歴史の映像を目の当たりにすることにより
作者の平和を希求する思いが強く伝わってくる

Setouchi International Art Festival 2010☆INUJIMA vol2_f0017458_18102043.jpg


Setouchi International Art Festival 2010☆INUJIMA vol2_f0017458_1823034.jpg

予定より早めに、犬島見学が終わってしまったので、早めの船に乗って直島に戻る事にした

直島に戻ると雨が降り始めた
宮浦港からバスに乗って、月曜でも開館しているベネッセハウスへ

Setouchi International Art Festival 2010☆INUJIMA vol2_f0017458_1845359.jpg

ベネッセハウスは、建築家安藤忠雄さんが設計した、ホテルを備えた美術館
直島文化村プロジェクト・ベネッセアートサイト直島の中核施設で
丘の上の本館・ミュージアム棟は1992年、宿泊専用棟「オーバル」は1995年
海辺の宿泊専用棟「パーク」「ビーチ」は2006年に開館した
4年前に来た時は、この「パーク」は無く、この敷地内に入る事は出来なかった

Setouchi International Art Festival 2010☆INUJIMA vol2_f0017458_18424583.jpg

「ビーチ」にあるこの黄色いかぼちゃは、前回既にあったもの

Setouchi International Art Festival 2010☆INUJIMA vol2_f0017458_18463418.jpg

この「パーク」にも常設の作品がある
観賞はツアー制で、1日4回、300円でガイド付きで見学する事が出来る

16時のツアーに参加

Setouchi International Art Festival 2010☆INUJIMA vol2_f0017458_1849246.jpg

ブラインド・ブルー・ランドスケープ テレジータ・フェルナンデス作
ベネッセハウスパークとテラスレストランをつなぐ通路の空間に設置されたインスタレーション
およそ1万5000個にも及ぶガラスキューブを散りばめ、ガラスに映りこむ島の風景と
それを覗き込む鑑賞者自身が向き合える作品
夜は夜で、近くを通る車のヘッドライトが映り、キラキラ光って美しいそうだ

奥に進んで建物内に入ると、杉本博司作品と安藤忠雄建築のコラボレーションを堪能できる

Setouchi International Art Festival 2010☆INUJIMA vol2_f0017458_1911590.jpg

苔の観念 杉本博司作
真ん中の作品は「観念の形 003 オンデュロイド:平均曲率が0でない定数となる回転面」だそうだ
難しい数式から成っているそうだが、凡人にはさっぱり理解できない

Setouchi International Art Festival 2010☆INUJIMA vol2_f0017458_1991258.jpg

光の棺 杉本博司作
薄暗い室内にある、モノクロの建築写真と棺をイメージした光の箱

写真は、ノアの箱舟をモデルとした「船型」の教会「セント・ベネディクト・チャペル」
ル・コルビュジエが晩年に手がけた「チャペル・オブ・ノートルダム・デュ・オー」
ミノル・ヤマサキ設計の、今は無き「ワールド・トレード・センター」
そして、いちばん奥に設置されているのが安藤忠雄設計の「光の教会」

「鎮魂の空間」をテーマとしている

Setouchi International Art Festival 2010☆INUJIMA vol2_f0017458_1921362.jpg

そして一番大きな写真が、「松林図」
これは長谷川等伯の「松林図屏風」をイメージして皇居の松を撮影したもの
ミステリアスに光る箱は全長7m

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安藤忠雄によるパーク棟入口のスリット窓の光を、そっくりそのまま引用しているという

通路に戻ったところに飾られていた作品

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バラ 須田悦弘 作
本村地区の家プロジェクトやベネッセミュージアムにも作品があるが
様々な植物を木彫によって、実物大に再現するアーティストとして知られている
美しい花びらのカーブが、本物と見間違えるほど繊細だ

ガイド付きの観賞は、作品の意図がよくわかりお薦めだ
300円でたっぷり、写真も取り放題(笑)
是非利用してみよう

この後、ベネッセミュージアムを見学し、宿に戻った

つづく


by sayori0302 | 2010-12-26 19:54 | -Setouchi 2010
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